痛みの少ない無痛治療
歯医者さんに対して、怖い、痛いなどのイメージで苦手意識を持っている方は多いのではないでしょうか。
現在は技術や材料の進化により可能な限り痛みを抑え、歯を削る部分も最小限に抑えることができるテクニックの確立もされてきました。
当院でもそういった技術を積極的に取り入れ、患者さんにとって負担の少ない治療の実践を心がけております。
痛みを和らげるための3つの工夫
世の中で最も細い針(35G)を採用
太い針よりも細い針の方が、痛みが格段に少なくなります。
歯科医療で使われている麻酔針は、一般的には「30ゲージ（0.25mm）」の針や「33ゲージ（0.2mm）」の針が使われておりますが、当院では、現在販売されているあらゆる注射針のなかで最も細い「35ゲージ（0.15mm）」の針を使用しています。
上記の表面麻酔と併用することで、麻酔針を刺す時もほとんど痛みを感じずに打つことができます。
麻酔針を刺す場所、打ち方を工夫する
無痛治療では、最初に針をさす場所選びと針を差し込む角度が大事です。
また、麻酔の針の太さを部位ごとに変えることと、麻酔液の注入速度にもこだわりがあり、麻酔を利きやすくすることで限りなく無痛治療を可能とし、多くの方にご好評いただいております。
（親知らずを抜く時にする麻酔は特殊な麻酔なので、痛みがあります。）
表面麻酔を使用
麻酔針を指す前に歯茎に「表面麻酔」を塗り、歯肉表面の感覚を麻痺させることで痛みを抑える方法です。
医師が必要と判断した方や、希望される方には注射部位にあらかじめバナナの香りのジェル状表面麻酔薬を塗ります。
表面麻酔自体はジェル状の塗り薬ですので、全く痛みを感じることはありません。
痛みの感じやすいお子さんの場合や、ご希望の方には表面麻酔をしてから治療を始めます。
削る部分をなるべく少なく
拡大鏡を使用した精密治療
当院では、より精密な医療を提供するため保険・自費問わず、治療の際には拡大鏡を使用して治療をさせて頂いております。
裸眼では見えにくいような細かな部分も拡大鏡を使ってしっかりと確認しながら処置を行うことで削りすぎを防ぐことはもちろん、削り残しも防ぎ、ムシ歯が再発してしまうリスクを低く抑えるよう尽力しております。
ダイアグノデント
ダイアグノデントは、歯に特殊なレーザーを照射することでムシ歯の有無や進行度を測定することができる「ムシ歯検出装置」です。
従来の日本では、ムシ歯かどうかを測定するための検査として、先のとがった針のようなもの（「探針」と言います）を用いて判定を行ってきましたが、近年ではこの探針による検査は、ムシ歯の進行を促進したり、再石灰化を妨害してしまう危険性があるとして問題視されるようになりました。
ダイアグノデントを使用することで歯を傷つける事無く、又歯の再石灰化を邪魔することなく検査が可能になるほか、今まで見落としがちだった隠れたムシ歯も発見できるため、より正確な診断が可能になります。
歯を削る必要のない初期のムシ歯の場合にも、その進行・回復の度合いを数値で管理することができるため、リスクを考慮しながらの予防ケアを行うことができます。
う蝕検知液
う蝕検知液とは、ムシ歯になっている部分のみを染め出すことができる薬剤です。
ムシ歯治療を行う上で何よりも大切なことは、ムシ歯に感染した部分を取り残しなくしっかりと除去することですがいくらキャリアのある歯科医師でも健全な歯とムシ歯の部位を完璧に見分けることは不可能で歯を残すことを意識しすぎるがあまりムシ歯の除去が不十分だったり、時には健康な歯までも削ってしまう事もあります。
そこで当院では、う蝕検知液を使用してムシ歯部分を染め出し、しっかりと目で確認しながらムシ歯の取り残しや歯の削りすぎを防ぐように努めています。